ゆじらぶろぐ

構成作家。ライター。文章と言葉で誰かの楽しみを作りたいです。

偉人の年齢学〜ちびまる子ちゃんとサザエさんは20代の女性が作った国民的エンタメだった〜

「何才までには〇〇しなきゃ」
「えっ!何才にもなって、まだ〇〇なの!?」

人間はなぜか年齢という数字に縛られる生き物だ。

全員が平等に時を刻み、誰もが1年経てば1つ歳をとる。
時代が変わろうが、文明が進もうが、外国に目を向けようが、未来永劫これだけは同じだ。

それゆえ年配の人の口から飛び出す「俺が〇〇才の時はなあ…」と言った、あまり聞きたくない系の昔話でも、年齢の話を絡められるとつい耳を傾けてしまう。

「そうか、この人〇〇才の時には、もうそんな立場だったんだ…」
今の自分の年齢と照らし合わせた結果、少し憂鬱な気持ちになった経験、誰もが1度くらいはないだろうか。

しかし、そんな周囲のちょっとした自慢話に振り回されるのは、いちいち面倒くさい。
そして、なんだかんだ言っても規模は小さい。
その程度の年齢にまつわる話に一喜一憂するような自分に収まる必要はないのだ。

あえて、振り切ったところまで極端なケースを再確認し、少し清々しい気持ちになって明日を迎えようではないか。

なので今回は、様々な分野の偉人たちは
「こんな年齢でこんなことしていた!」という
にわかに信じがたい、別格人間たちの年齢学を紐解いていこうと思う。

橋下徹氏が大阪府知事に就任したのは39歳

茶髪の弁護士としてバラエティ番組で人気者になっていた頃の記憶はほぼ思い出せない。
しかし、抜群の存在感とリーダーシップを発揮し、大阪を変えようと必死に戦っていた様は記憶に新しい。
そのスタートを切ったのは、まさかの30代だった。
政治の世界は年齢による説得力も必要な気がするが、橋下徹氏は若くしてあの説得力とカリスマ性を持ち合わせ、命懸けで戦っていた。
別格すぎて逆に清々しい。

ダウンタウン松本氏が初めてM-1で審査員を務めたのは38歳

今なら38歳は若手芸人である。
そして、松本氏は若くして審査員に大抜擢されたというニュアンスは一切なく、もうこの頃には審査委員長に近い立ち位置だった。
ほぼ全ての出場芸人が松本氏の顔色を見ながらネタをやり、松本氏の出す点数に一喜一憂していた。
極論を言えば、若干38歳で笑いにおける神の目線になっていたのだ。
ちょうど30歳あたりで芸能人長者番付のトップ争いをしていたダウンタウン
これも別格すぎて逆に清々しい。

島田紳助氏がオールスター感謝祭でMCを務めたのは35歳

今なお続くTBSを代表する大型特番、オールスター感謝祭
能力はもちろんのこと、説得力やタレントランクなど様々なことが考慮される超大型特番の司会者に島田紳助氏が就任したのは、まさかの30代の半ばなのだ。
ダウンタウンと同様、この時点で天下人だったと言える。
今の30代半ばの芸人のほとんどはまだまだ劇場で若い子を相手に漫才をし、手売りでチケットを売り、テレビに出ても大体ロケで体を張る。
時代が違うし競技人数も違うので一概に比べることはできないが、ここまで圧倒的だと別次元の力を持っていたと認めざるをえない。

長渕剛氏が乾杯を発表したのは24歳

結婚式の定番ソングとして、日本中のウェディングシーンを様々な形で彩ったであろう乾杯。
もはや、世代を超えて日本を代表する屈指の名曲だと言える。
そんな日本を代表する名曲を発表したのが大学生に毛の生えたくらいの年齢である。
これは才能なのか運なのか努力なのか時代なのか…よく分からない次元だ。
そして、これは長渕剛氏の古くからの知人に聞いた話だが、乾杯に次ぐ名曲と言える巡恋歌長渕剛氏が大学生の頃には、もう作っていたらしい。先ほど分からないと言ったが、やはり音楽は才能なのだろうか?本当に分からない。

★ジョンレノンがイマジンを発表したのは31歳

これも上記とほぼ同じだ。
もう、この現実に対してイマジンオールザピーポーと言いたい。31歳で世界を癒す歌を作っていたということか…本当に恐ろしい。

★ナポレオンがフランスの皇帝となったのは35歳

ん?これは読解不能だが、フランスの皇帝となるには早すぎる年齢な気もするが、もはや早いのか遅いのかさえも分からないレベルだ。
どうすれば皇帝になれるのか、その手順すら想像つかない。

織田信長桶狭間の戦いで勝利したのは25歳

ん?これも読解不能だ。織田信長の25歳と言われてもピンとこない。
だが、25歳は25歳なのだ。25年生きてるということだけで言えば今の25歳と同じ。
今の25歳が桶狭間まで行って戦えるか?
やばい。学がないのがバレそうなので、信長の話はこのへんでやめておこう。

★ジョージルーカスがスターウォーズを制作し始めたのは33歳

まあ…天才とはそういうものなのだろう。
世界史に残る映画を作れる人間に、年齢の話はヤボなのかもしれない。
「ハイ!ジョージ!君は33歳でスターウォーズを作ったのかい?」と気さくに聞いてみても、ジョージルーカスは首を傾げたまま質問の意味すら理解できないだろう。
それがスターウォーズを作れる人の脳みそだ。

松下幸之助Panasonicを創設したのは16歳

ついに10代の登場だ。あの誰もが知る、あのPanasonicである。これは多分に時代背景もあるのだろうが、おそらく普通の16歳の感覚はなかったのだろうと推測する。
16歳なんて、初めてちゃんと好きな人ができてウジウジしながらサイゼリヤで友達とウダウダして、家族の中で軽く下ネタが飛び交ったら赤ら顔で「なんやねんそれ!知らんし!」と作り真顔で親に強く言い放つ時期だ。
そんな時に松下幸之助と来たら…なんか、すいません。

ビルゲイツMicrosoft社を作ったのは18歳

IT業界は比較的若いイメージがあるが、さすがにこの若さは異例だろう。
細かいことは分からないが、才覚や先見の明と呼べるもののずっと先の最先端を見ていたのだろう。
18歳のアメリカ人と言えば、ホットドッグ買い食いしながら隣町のバスケチームに混ざってバスケをしていると、その場でバスケを見ていた白人の女の子に一目惚れしたのはいいが、チーム1番のエースとその子が付き合っているのを後々目撃し、世間のカースト制度を知って激しく落ち込むタイミングくらいだ。
そんな時にビルゲイツと来たら…I'm sorry

福沢諭吉慶應義塾大学を設立したのは23歳

ん?23歳は大学に通う側でしょ?
大学を作るのが23歳?これはさすがに優秀なのかどうかさえも私では判断がつかないレベルだ。教授になれるくらいの人が、たまたま生徒の年齢だったってことなのでしょうか。
一万円札を何度見ても答えは分からない。

アインシュタイン相対性理論を世の中に発表したのは26歳

これも優秀なのかどうかさえも判断できかねる事案だ。解説は逃げたほうが賢明だろう。

さくらももこちびまる子ちゃんを連載し始めたのは21歳

長谷川町子サザエさんを連載し始めたのは26歳

国民的漫画であり、国民的アニメにもなった、この2つの作品は20代の作者の発信だったのだ。
私の仕事柄1番アンテナが向くのはこの2つだろう。
時代を変えるような何かを生み出したい。
クリエイターならみんなどこかで考えていることだと思うが、これを20代で生み出してしまっていた現実は眩しすぎて直視できない。
作者は亡くなっても、作品は永遠に愛され生きていく。クリエイターとして、これほどの幸せは他にないだろう。
ちびまる子ちゃんサザエさんも私は本当に大好きだ。この2つの作品は一生好きだと言い切れる。
そんなとてつもない作品を若い女性が生み出したという功績はあまりにも偉大であり、何より夢がある。
この2つの作品は日本の何気ない日常を切り取った、スーパーエンターテイメントの二大巨頭で間違いない。
若き20代の女性2人がサザエさんとまるちゃんという、今なお日本で最も愛される2人を誕生させた事実に、なぜか私は感動すら覚える。
余談だがサザエさんは24歳でマスオさんは28歳。あれは想像以上に若き夫婦のお話だったというのを後で知り、やたらと驚いた覚えがある。

★タイガーウッズがゴルフスコアで大人相手に初めて勝ったのは7歳

一桁代が来てしまった。
7歳と言えば小学一年生に当たる年齢だ。
まず、小学一年生がゴルフクラブを握ってゴルフボールを打つだろうか?
仮に打ったとしても、状況に応じてクラブを変えたり芝生のラインを読んだりするか?
見たわけではないので、細かい状況は分からないが、7歳にしてゴルフプレイが大人顔負けで、できてしまうこと自体が別格さを物語る。

モーツァルトが初めて作曲したのは5歳

5歳で曲を作る?5歳で作れるものなど泥団子くらいではないのか。
楽家の世界はよく分からないが、5歳で作曲できる人なら、どんなアーティストも潔く負けを認めるだろう。
センスや才能などを超越した、音楽の神に選ばれたという表現がピッタリである。

よし!ここまでの規模になると逆にスッキリできた。

今度、上司や先輩に
「俺が〇〇歳の時はなあ…」
「私が君の年齢だった時はね…」

と切り出されそうになった時は、すかさずこう言いましょう。

モーツァルトは5歳で作曲したらしいっすよ」

間違いなく嫌われますが、オススメです!